かなり久しぶりになりましたが、7月のニューヨーク旅行記の続きをお送りします。
滞在二日目、途中スタバ休憩を挟みながら、バッテリーパークからワールドトレードセンター跡地を目指して歩いて来たいとこ夫婦。テレビやネットのニュースで見聞きしたことしかなかった同時多発テロの起こった痛ましい場所を、ニューヨークに来たならば、一度はこの目と肌で見て感じておかなくてはいけないような気がしました。
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滞在二日目、途中スタバ休憩を挟みながら、バッテリーパークからワールドトレードセンター跡地を目指して歩いて来たいとこ夫婦。テレビやネットのニュースで見聞きしたことしかなかった同時多発テロの起こった痛ましい場所を、ニューヨークに来たならば、一度はこの目と肌で見て感じておかなくてはいけないような気がしました。
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【2008年7月1日】
目の前に広がる大きな空間が、ワールドトレードセンター跡地。
柵で覆われて中の様子はほとんど見ることができませんでしたが、たくさんの高層ビルが立ち並ぶ中、ここだけぽっかりと空間が開いていてその分空が広く見えるので、ああ、以前はここにツインタワーが空高くそびえたっていたんだなあ・・と思うと、それだけで胸が締め付けられるような思いでした。
跡地から通りを1本挟んだところには消防署があり、ここの側壁には大きなモニュメントが掲げられていました。
dedicated to those who fell and those who carry on
懸命な消火作業をする消防士の前には、炎上するツインタワーが。
MAY WE NEVER FORGET
このモニュメントを目にした人々は、命がけで救出活動をした勇敢な消防士がいたことを胸に刻み、誰もが感謝と哀悼の気持ちを持つことでしょう。
消防署の隣には、「トリビュートWTCビジターセンター」がありました。
こんなギャラリーがあるとは全く知らず、たまたま通りがかったときに目にしたのですが、内部には数々の遺留品など、テロの悲惨さを物語る多くの展示があり、WTC跡地を遠巻きに眺めただけでは感じることのできなかったことを見る者に伝えてくれています。入場料は確か10ドルで、日本語等、各言語に対応したオーディオツアーもあるようでしたが、このときはやっていないとのことで、日本語オーディオ無しで入場。よって、全てを理解することはできなかったのですが、それでも十分に行ってよかったと思えるギャラリーでした。
ツインタワーに映し出される映像。
まず最初にここで短い映像を見てから中へ進むのですが、すぐそこあったはずの2つのタワーが今は跡形もないということを考えると、そこでどれだけの惨劇が繰り広げられたのかということは、想像に難くありません。
衝撃的だった、ユナイテッド航空の窓枠。
飛行機が高層ビルに激突させるための道具に使われたという痛ましすぎる現実をまざまざと突きつけ、遠い記憶の彼方にひそんでいた激突の瞬間の映像が頭の中で蘇ります。
フォークは捻じ曲がり、スプーンには穴が開き。
こういった遺留品からも、あの日の悲惨な状況が痛いほどに伝わってくるのです。
わずかに元の形を残してはいるものの、2つの銃は溶けて一つになり。
硬く丈夫な拳銃がこんな姿になろうとは、一体どれだけの高温に包まれたのでしょう・・
すすけた帽子や穴の開いた酸素ボンベらしき物など、全てが胸に突き刺さります。
切り裂かれた消防服からは、壮絶な救出活動をうかがい知ることができます。
この場所であの日どんなことが起こったのかということだけは知っているつもりでしたが、遠く離れた日本にいた私には、それがどれほど悲惨で痛ましい出来事だったのかということは、やはりここに来て初めて分かった気がします。その瞬間に、やり場のない怒りや悲しみ、平和でいられることのありがたさ等、様々な思いが一気に体の中から沸き起こってくるようで、言葉では言い表せないような気持ちでいっぱいになりました。
一番胸が痛かったのは、壁一面に飾られた犠牲者の方々の写真です。
皆が平和で幸せそうな笑顔であふれ、きっとその日の夜も、愛する家族と何も変わらぬ日を過ごせたことに感謝して夕食のテーブルを囲んでいたはず・・。みんな将来に明るい未来があると疑わず、希望や夢に満ちあふれていた人たちばかりだったはず。なのに・・そんな罪もない善良な人たちの未来を奪った、テロという卑劣な行為を絶対に許すことはできない!!そう深く心に刻まずにはいられませんでした。
地下へ降りる階段には、日本から贈られたという千羽鶴が美しく飾られ。
千羽鶴に込められた祈りが、1つ残らず全て天に届きますように・・。
地下には記帳というか、各々がメッセージを残せるスペースがあり、ここの壁は平和へのメッセージカードで溢れていました。
気付けば涙がとめどもなく溢れていましたが、流した涙の分、ここで現実に起こった出来事を身にしみて感じることが出来た気がします。苦しかったけれど、訪れてよかった、ここは見ておくべき場所だと心底思いました。あの日を境に世界は変わってしまいましたが、これから先の未来、どうか世界が良い方向へ進んでくれるようにと願ってやみません。
次は、SOHOのディーン&デルーカのレポをお送りします。
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目の前に広がる大きな空間が、ワールドトレードセンター跡地。
柵で覆われて中の様子はほとんど見ることができませんでしたが、たくさんの高層ビルが立ち並ぶ中、ここだけぽっかりと空間が開いていてその分空が広く見えるので、ああ、以前はここにツインタワーが空高くそびえたっていたんだなあ・・と思うと、それだけで胸が締め付けられるような思いでした。
跡地から通りを1本挟んだところには消防署があり、ここの側壁には大きなモニュメントが掲げられていました。
dedicated to those who fell and those who carry on
懸命な消火作業をする消防士の前には、炎上するツインタワーが。
MAY WE NEVER FORGET
このモニュメントを目にした人々は、命がけで救出活動をした勇敢な消防士がいたことを胸に刻み、誰もが感謝と哀悼の気持ちを持つことでしょう。
消防署の隣には、「トリビュートWTCビジターセンター」がありました。
こんなギャラリーがあるとは全く知らず、たまたま通りがかったときに目にしたのですが、内部には数々の遺留品など、テロの悲惨さを物語る多くの展示があり、WTC跡地を遠巻きに眺めただけでは感じることのできなかったことを見る者に伝えてくれています。入場料は確か10ドルで、日本語等、各言語に対応したオーディオツアーもあるようでしたが、このときはやっていないとのことで、日本語オーディオ無しで入場。よって、全てを理解することはできなかったのですが、それでも十分に行ってよかったと思えるギャラリーでした。
ツインタワーに映し出される映像。
まず最初にここで短い映像を見てから中へ進むのですが、すぐそこあったはずの2つのタワーが今は跡形もないということを考えると、そこでどれだけの惨劇が繰り広げられたのかということは、想像に難くありません。
衝撃的だった、ユナイテッド航空の窓枠。
飛行機が高層ビルに激突させるための道具に使われたという痛ましすぎる現実をまざまざと突きつけ、遠い記憶の彼方にひそんでいた激突の瞬間の映像が頭の中で蘇ります。
フォークは捻じ曲がり、スプーンには穴が開き。
こういった遺留品からも、あの日の悲惨な状況が痛いほどに伝わってくるのです。
わずかに元の形を残してはいるものの、2つの銃は溶けて一つになり。
硬く丈夫な拳銃がこんな姿になろうとは、一体どれだけの高温に包まれたのでしょう・・
すすけた帽子や穴の開いた酸素ボンベらしき物など、全てが胸に突き刺さります。
切り裂かれた消防服からは、壮絶な救出活動をうかがい知ることができます。
この場所であの日どんなことが起こったのかということだけは知っているつもりでしたが、遠く離れた日本にいた私には、それがどれほど悲惨で痛ましい出来事だったのかということは、やはりここに来て初めて分かった気がします。その瞬間に、やり場のない怒りや悲しみ、平和でいられることのありがたさ等、様々な思いが一気に体の中から沸き起こってくるようで、言葉では言い表せないような気持ちでいっぱいになりました。
一番胸が痛かったのは、壁一面に飾られた犠牲者の方々の写真です。
皆が平和で幸せそうな笑顔であふれ、きっとその日の夜も、愛する家族と何も変わらぬ日を過ごせたことに感謝して夕食のテーブルを囲んでいたはず・・。みんな将来に明るい未来があると疑わず、希望や夢に満ちあふれていた人たちばかりだったはず。なのに・・そんな罪もない善良な人たちの未来を奪った、テロという卑劣な行為を絶対に許すことはできない!!そう深く心に刻まずにはいられませんでした。
地下へ降りる階段には、日本から贈られたという千羽鶴が美しく飾られ。
千羽鶴に込められた祈りが、1つ残らず全て天に届きますように・・。
地下には記帳というか、各々がメッセージを残せるスペースがあり、ここの壁は平和へのメッセージカードで溢れていました。
気付けば涙がとめどもなく溢れていましたが、流した涙の分、ここで現実に起こった出来事を身にしみて感じることが出来た気がします。苦しかったけれど、訪れてよかった、ここは見ておくべき場所だと心底思いました。あの日を境に世界は変わってしまいましたが、これから先の未来、どうか世界が良い方向へ進んでくれるようにと願ってやみません。
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