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こんばんは、いとこです。

昨年11月に開催されたキャロンさんの来日イベント。デモンストレーションだけでなく、実際にスコーン作りを体験できる日もあったので、キャロンさんファンの私はこちらにも参加。今回はそのときのレポをお送りしたいと思います〜。

デモンストレーションでもおいしいクリームティーを楽しませていただきましたが、クッキング教室でも最後に自分の作ったスコーンをサマセット産のクロテッドクリームといただくことができて、超充実、大満足のイベントでした!




都内のキャロン・クーパーさん料理教室会場に到着。
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今回のキャロンさんの来日は、キャロンさんが経営するコッツウォルズのB&B、Fosse Farmhouseが舞台として登場するアニメ「きんいろモザイク」の劇場版公開にちなんだイベントなので、会場の目印もきんモザ。キャロンさんは、アリスのお母さんのコスプレ姿でした(笑)


この日もテーブルが素敵にセッティングされていて幸せいっぱい。
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テーブルクロスまでユニオンジャック♪


一人一人にB&Bの名刺、レシピ、ユニオンジャックのナプキンなどが用意され。
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↑予めセッティングされているクロテッドクリーム&ジャムが気になって仕方ないですよね。


この日も特盛りのサービス!
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デモンストレーションよりも会場が広く、参加人数も多かった関係上、キャロンさんのお手製プラムジャムではなく、イチゴジャムになっていました。


でも、クロテッドクリームは前回同様、IVY HOUSE FARMのレアモノ。
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私のクリームティーバイブル、イギリス南西部 至福のクリームティーの旅に出てくる、IVYハウスファームのクロテッドクリーム!サマセット州でB&Bを経営しているキャロンさん御用達のクリームです。


1リットル入りクロテッドクリームの迫力ときたら!!
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クロテッドクリームがアイスクリームみたい!!

中沢のクロテッドクリームもおいしくて好きなのですが、こちらはRodda'sと同じぐらい黄色くて、表面にはクラストがたっぷり。これを拝めただけでも私は昇天しそう〜〜


魅惑のイギリスグッズが並ぶスペースも。
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アンティークのフレッド君、モーガンズブルーの茶葉、Homeprideの小麦粉、キャロンさん作のスコーン、IVYファームのクロテッドクリーム、フォスファームハウスのポストカードなどなど。ああ、眩しすぎて目が・・。


ユニオンジャックの旗が飾られた、お手本スコーン。
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人数の多いこの日は、小麦粉もイギリス産ではなく国産小麦粉を使用してのスコーン作りだったのですが、おみやげ用にイギリスの粉で作ったスコーンも用意してくださっていて感激。食べ比べができる貴重な機会!

昔懐かしい家庭科室のような会場に、きんモザファン・キャロンさんファンが集結し、この日も和やかにイベントがスタート。


まずはキャロンさんがお手本を披露してくれました。
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この日も血眼で観察。やっぱり、ものすごーーくソフトな手つきでバターを粉に混ぜ込んでいて、これがしっとりしつつもホロホロとした、英国スコーンの食感に繋がるテクニックなのだなあと。

日本のレシピでは冷たいバターを使用するものが多いのですが、それだと混ぜ込むのに時間がかかって生地がオイリーになってしまう(油分が分離してしまう)ので、キャロンさんは常温の柔らかいバターを優しくソフトに、かつ短時間で混ぜ込んでいくスタイルなのだそうです。

キャロンさんのお手本をみんなで見たら、


各調理台に用意された材料と道具を使って、いざスコーン作りに挑戦!
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本当に家庭科の調理実習みたいな雰囲気で、なんだか懐かしくなってくる〜

オーブンのスペースの都合上、レシピの半分の分量で各自スコーンを作っていきます。


ちなみに、オーブンで焼く前のお手本スコーンはこのような状態。 33

スコーンの間隔をほとんど空けず、くっついているのが珍しいですよね!

1つ1つ離して焼くと、スコーンの周りの水分が蒸発して硬い焼き上がりになってしまいますが、くっつけて焼くと、水分の蒸発を防げ、周りも柔らかなスコーンが出来るのだそうで、これには目からウロコ!

元々、スコットランドのスコーンはケーキのように1つに焼いたものを後で切り分けるスタイルで、イングランドのスコーンは1個ずつ型で刳り貫いて個別に焼くので、その両方のいいとこ取りをしたのがキャロンさん流だそうな♪


オーブンから取り出した我々の班のスコーンは、見事に全部くっついていてヒエーー!
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7月にフォスファームハウスでスコーン作り教室に参加したときも、前回のデモンストレーションでも、焼く工程だけは見られなかったので、焼き上がりを見るのは今回が初めて。もしかして膨らみ過ぎた!?失敗した!?と思ってしまったのですが、キャロンさんのスコーンは元々こんな感じのようで、これで問題ナシだったのでした。ホッ(笑)。


冷めてから手で切り離すと、こんな感じの素朴系スコーンに大変身。
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おおおおお!イギリスっぽい、キャロンさんっぽい、ホームメイドスタイルのスコーンが出来たあああああ!感動!


中もこんな感じでふっくら、しっとり。
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時間が経ってもカチコチにならず、外側もふっくらしているのがスバラシイ。ちなみに↑こちらが日本の小麦粉で作ったスコーンで、


こちらはイギリスの粉で作られたスコーン。
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中はこんな感じで、日本の小麦粉で作ったスコーンとは色が違いますね。
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ちょっと茶色っぽい、全粒粉やライ麦にも似たような色合い。卵を入れる・入れないの違いだけではなく、粉の影響もこんなにあったとは驚きです!


焼きあがったスコーンで、お楽しみのクリームティータイム♪
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ティーポットがそんなに豊富に揃っていない区の施設ということもあって、和風の急須が使われているのがなんだか日本らしくて可愛くて♪よく見ると、クロテッドクリーム&ジャムもスープカップに入っていて、色々なものが活用されてるな〜と。


イギリス粉のスコーン。
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ああああ、ホロホロした食感と粉の味、甘い苺ジャム、濃厚なクロテッドクリーム!まるでイギリスに来たみたい!ミルクティーと一緒にいただくと、美味しすぎてほっぺたがボトッ。幸せ炸裂!


一方、こちらは自分で作った国産小麦粉のスコーン。
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確かに粉の味は違うし、バター混ぜ込みの技術も足りず、キャロンさんの作ったスコーンとは味も食感も違うのですが、クロテッドクリームとジャムをこんなに贅沢にたっぷりと添えられると、幸せすぎて細かいことは気にならなくなってくるんですね(笑)自作も十分おいしい〜。

紅茶もクロテッドクリームもジャムも、全てじゃんじゃんお代わりを持って来ていただけて、こんなに贅沢で至れり尽くせりのクリームティーは、きっと日本中探してもないのではないかと!


食べ切れなかったスコーンは、可愛い袋をいただいてお持ち帰り。
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家でも美味しいスコーンでクリームティーができる幸せなオマケ付き♪

こだわりの材料とオリジナリティ溢れるレシピでスコーン作りを楽しめたうえに、きんモザのお話や、イギリスのお話もたくさん聞くことができて、大好きなキャロンさんにもお会いできて、こんなに幸せなイベントがあるだろうか(涙)


こちらは昨年7月にフォスファームハウスでのスコーン教室でいただいたスコーン。
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今回のイベントで食べたのとそっくり同じ!


材料もこんな感じで、今回のイベントで使われたものと同じ。
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フォスファームハウスがそのまま日本に引っ越してきたみたいな最高のイベントだったなぁと、楽しかった昨年夏の滞在を思い出して、懐かしさと恋しさでいっぱいに。

イベント中、キャロンさんの質疑応答コーナーで、初めて日本に来たのはいつですか?という質問があり、私も興味津々だったのですが、なんと、ジュリアナ東京のオープニングに招かれたのが初来日だった聞いて、超ビックリ!その頃のキャロンさんはDJをやっていたそうで、そこから何をどうやったら今のコッツウォルズでのB&B経営や料理研究家に繋がるのだろう・・!?


約20年前に出版されたこちらの著書を読めば、その辺りのことが分かるのだろうか!?
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キャロンさんとリンボウ先生が共同執筆された、当時のキャロンさんの写真やフォスファームハウスが出てくるレアな本!





先日、地元の図書館で借りてみたところ、英国田園譜〈2〉食菜には、キャロンさんのスコーンのレシピがそのまま載っているではありませんか!しかもめちゃくちゃ詳しい解説付き。小麦粉の違いや、くっつけて焼く焼き方のことも書かれているので、これを参考にすればキャロンさんのスコーンをかなり忠実に再現できるのではないかと。何より、20年変わっていないレシピに感動しました〜!


フォスファームハウスにも展示されていたので、滞在中に読むことも可。
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食べ切れなかったスコーンを、バスケットに入れて保存してもらったのも、フォスファームハウス滞在中の素敵な思い出。
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このときは暑すぎて外でお茶は不可能だったので、次回はもうちょっと涼しいといいな、でもお天気には恵まれたいなと、イギリスに対して贅沢なことを望んでおります(笑)。この天国のようなFosse Farmhouseで、またキャロンさんと会える日を楽しみに生きて行く!キャロンさん、愛情たっぷりの楽しいイベントをどうもありがとうございました!

次は、このときのイベントで学んだことを生かしておうちでやってみたスコーン作り&ティータイムのレポを書いてみようと思います。